何年経っても忘れない

上の子どもが幼稚園入園目前、2人目の子どもが生まれて数か月というタイミングで、私たちは新築の一戸建てに引っ越しました。
たまたまポスティングされた住宅会社の建売住宅のチラシに目が留まったのがきっかけでした。それでも予算・立地・間取りなど、おおむね気に入らないところが少なかったので購入決定にいたりました。

初めて新居に入ったとき、上の子は住んでいたマンションよりもちょっと広いだけのリビングに目をキラキラさせて言いました。「ママ、プラレールがたくさんつなげるね」
家の中に階段があるのにも驚いて「ママ、二階には誰が住んでるの?」と不思議そうな顔。
マンションしか知らないので無理もありません。
トイレが二つもあるといって教えに来てくれ、大きくなったお風呂場で大の字に寝てみたり、下の子はそんな大騒ぎもものともせず、抱っこひものなかでスヤスヤ寝ていました。

そんな子どもたちも高校生と大学生になりました。

もうリビングで遊ぶことはなくなり、お風呂も彼らにとっては広くなくなり、朝のひと時には、トイレが四つあればよかったのになどとバカげたことをいうこともあります。
だけど、私がリビングを、トイレを、そのほか家のあちこちを見るとき、
子どもたちと過ごしてきたたくさんの日々が鮮やかによみがえるのです。